ETFと投資信託の違い
ETFと投資信託はどちらも様々な銘柄がパッケージ化されているという点では共通しています。
目次
ETFは取引所の取引時間中にリアルタイムの市場価格で売買できる
ETFは上場していますので、個人投資家は通常の株と同じように売買できます。買値と数を指定して、売り手とマッチすればその値段で買うことができます。
投資信託は売買価格は事前にはわかりません。注文後に基準価額が決まり、その値段で売買されます。国内の資産クラスに投資する投資信託の場合、注文日の夜に値段がわかります。
ETFはどの証券会社でも売買できる
証券会社によって扱っている投資信託の品揃えは違います。欲しい投資信託が見つかっても、販売先の証券会社の口座が必要になります。
一方、ETFは上場しているので、どの証券会社からでも売買できます。
ETFが買えるのは証券会社のみ
ETFは証券会社のみで買えます。投資信託の場合、証券会社だけでなく銀行や郵便局でも購入ができます。
ETFは「販売会社」がありません
投資信託の場合、販売会社、運用会社、信託会社という3者がいて、運用手数料をこの3者で分け合います。
ETFは運用会社、信託会社しかありません。運用手数料はこの2者で分け合います。
逆にいえば、証券会社や銀行などの販売会社はETFは儲からない商品なのです。
運用手数料は保有している間は日銭で継続的に発生する手数料なので、販売会社は運用手数料の高い投資信託を売りたがります。
ある大手証券会社から投資信託販売ランキングの営業メールがきます。
ランキング上位はすべて運用手数料の高い投資信託ばかりです。
ETFは特別分配金(元本払戻金)がありません
ETFの特徴でもっとも筆者が気に入っているポイントです。
債券型やリートのETFを買うと実感しますが、ETFの分配金は純粋に運用益から分配金をだしますので、普通分配金しかありません。
一方、投資信託の場合、多くの商品が運用益以上の分配金をだしています。つまり元本を削っています。不思議なことに、そういう過剰な分配金を出している投資信託が人気があり、運用会社も積極的に売るために高めの分配金を設定するのです。
仕組みが違う
ETFと投資信託は一見似ているのですが、仕組みが違います。
ETFは発行市場と流通市場という2つの市場をもっています。詳しくは「ETFには発行市場と流通市場がある」をご覧ください。
最低売買単価はETFは高め
投資信託の場合、1万円以上であれば1円単位で購入ができます。証券会社によっては、100円から買える商品もあります。また買い付け手数料も無料の商品(ノーロード投資信託)も多いです。そのため、毎月の少額の積み立てに向いています。
一方、ETFの場合、銘柄に売買単位が設定されています。売買単位が1の銘柄であれば、安く買える場合がありますが、売買単位での購入なので、細かい金額での購入ができません。
ETFの場合、買い付け手数料は通常の株の買い付け手数料と同じで、証券会社によって異なります。
いずれにせよETFはある程度まとまったお金が必要です。