分配金目的の投資ならETFが最適
投資信託で人気のある商品は毎月分配型です。ただし、ほとんどの毎月分配型の投資信託は運用益以上に無理な分配金をだしています。
先進国債券の投資信託であれば、基準価額にもよりますが、分配利回りは3%くらいが適切な水準です。ところがある売れ筋の先進国債券の投資信託をみると、8%の分配利回りをだしている商品があります。これはあきらかに無理です。しかも、こういう高分配の投資信託に限って販売手数料や運用手数料も高い傾向があります。
投資信託の運用手数料の一部は販売会社にも分配されるので、販売側は運用手数料の高い商品を一生懸命に売りたがります。保有者のメリットにはならないことは承知の上です。
こういうファンドを10年くらい保有すると分かりますが、基準価額は下がり、分配金もさがります。
なぜ人気があるのか理解できません。
分配金目的で投資をするならETFをおすすめします。
ETFの場合は、無理な分配金がありません。例えば、先進国債券に分散投資する上場外債(1677)というETFは分配利回りは3%くらいです。為替リスクがあるので、基準価額は40,000〜60,000円の間で上下していますが、分配金自体は安定しています。
しかもETFなので運用手数料は安いです。先進国債券に分散投資するアクティブファンドですと運用手数料が1.5%くらいとられる商品はごろごろあります。上場外債ですと、運用手数料を含めた総経費率は0.42%です。この1%の差は長期になると大きいです。
インカムゲイン狙いの投資で長期で適正な分配金をもらい続けたい人にはETFはおすすめします。