暴落で痛感する現金比率を保つことの重要性
2018年2月5日〜6日はアメリカ株や日本株が凄まじい下げだった。筆者は日本株やアメリカ株は全く持っていなく、Jリートと新興国債券のETF、インフラファンドを保有しているのだが、相場はリスクオフムードになり安くなった。夜中のアメリカの相場が気になり、睡眠不足になり、恐怖を味わった。
この時、筆者は現金比率が29%しかなかったので、何も買えず、売らずに我慢するだけで精一杯だった。最低でも現金は30%は保つというマイルールを少し破っていた。
1月にNISAで買ったばかりのインフラファンドとJリートは含み損へ。同時期にJリート銘柄を買い増したばかりで現金が少ないところだった。変動のブレが小さくなると欲がでて買いすぎてしまう。
こういう暴落を経験するたびに思うのは現金比率を保つことの重要性である。理想は50%は保っていて、こういう暴落があった時は20%を使って、安い銘柄を購入する。
相場が強気になったら一部を売って、再び現金比率を高める。
このように現金比率を最低30%を保ちながら高い時に一部を売り、暴落時に一部を仕込むことで、ポートフォリオを入れ替えていき、長期的には分散できれば理想である。
筆者の場合、分配金で生活し、全体のお金が少ないという制約があるため、現金比率50%は難しい。しかし40%くらいまでなら調整できそうだ。
念のため書いておくが、30%が最低ラインというのはあくまで筆者の主観である。適正な現金比率は人それぞれで、全体の総資産や経験によっても変わってくる。投資経験が浅い場合は現金比率は高めをおすすめしたい。また比率で決めるのではなく、年間の生活費をベースに金額で決める方法もある。
今回のような暴落は恐怖ではあるが、避けることはできない。適正な現金利率を考える上で貴重な経験と言える。