MAXIS高利回りJリート上場投信
野村高利回りJリート指数に連動する運用を目指すJリートのETFです。
Jリート銘柄は2018年1月現在で58銘柄ありますが、その中から高利回りの銘柄30〜40銘柄で構成されます。
野村高利回りJリート指数のルールで個別銘柄のウエイトの上限は5%となっていますので、分散が利いたETFです。指数の組み入れ銘柄の入れ替えは年に一回です。
累計時価総額上位 98%
過去60日平均売買代金上位95%
定期入替基準日において上場から1年超経過
という指数のルールで配当利回りが高い銘柄が抽出されます。構成銘柄数は指数のルールで30以上40以下で決定されます。
明解な式に基づいて構成銘柄が決定されるパッシブ運用です。
実際の構成銘柄の上位銘柄は以下の通りです(2017年12月29日のデータより)。
- 日本プロロジスリート投資法人 5.08%
- GLP投資法人 4.99%
- ユナイテッド・アーバン投資法人 4.89%
- 日本リテールファンド投資法人 4.86%
- インヴィンシブル投資法人 4.81%
- ジャパン・ホテル・リート投資法人 4.70%
- イオンリート投資法人 4.21%
- 森トラスト総合リート投資法人 4.01%
- 大和証券オフィス投資法人 3.90%
- ケネディクス・オフィス投資法人 3.30%
- フロンティア不動産投資法人 3.29%
- 日本リート投資法人 2.98%
- 森ヒルズリート投資法人 2.78%
全構成銘柄も発表されています。
https://www.am.mufg.jp/text/181660_180105.pdf
気になる分配利回り
一番気になるのは分配利回りです。
記事執筆時点で1回目の分配金しかわからないのであと1年くらいは分配実績を見ないとわかりません。ただし野村高利回りJリート指数の配当利回りが4.68%なので、手数料やコストを引いて、4%前後と予想しています。
2018年1月の分配金が1口88円でした。年間の分配金を仮に352円(88円×4)だとすると、2018年1月19日の終値(9380円)で計算すると、3.7%となります。3.7%ですと通常のJリートのETFの利回りと変わらなくなってしまうので、4%は超えてほしいと願います。
今後の分配利回りに注目したい
筆者は分配利回りを重視しているので、本ETFには投資せずJリートは個別銘柄で保有しています。割安放置されている銘柄を分配利回りの高い時期に購入する買い方です。
ただし、分散を重視して、銘柄の選定・購入・購入後のIR情報のチェックなどの手間を考えると本ETF1本でお任せのパッシブ運用も悪い選択肢ではないと思います。地道にIRを見ていく作業は消耗するからです。
分配利回りが4%であれば、NISA向けの有力な選択肢になると思います。筆者も今後の動向をチェックしていきたい気になるETFで、暴落時には購入候補リストに入れてある銘柄です。
MAXIS高利回りJリート上場投信
ベンチマーク:野村高利回りJリート指数
上場取引所:東京証券取引所
分配頻度:年4回(決算月 1・4・7・10月の各10日)
運用管理費用:0.27%
純資産総額:34.87億円(2018年1月19日)