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上場アジアリート(1495)が上場

2017年6月29日に上場アジアリート(1495)が上場しました。
終値が10,520円でした。

10口単位で購入が可能です。

気になるETFでしたので、分かる範囲で調べてみました。

指数の配当利回り

5%(2011年〜2016年)
日興アセットのシンガポール現地法人である日興アセットマネジメントアジアリミテッドのウェブサイト(https://www.nikkoam.com.sg/etf/asia-ex-japan-reit/why-invest-in-nikkoam-straitstrading-asia-ex-japan-reit-etf)による数字。

(注)この5%というのは実際の上場アジアリート(1495)の実績の数字ではありません。ベンチマークの指数の配当利回りです。

配当頻度

年に4回(決算日は毎年1月、4月、7月、10月の各20日)

ベンチマーク

FTSE EPRA/NAREIT アジア(除く日本)リート10%キャップ指数

日興アセットマネジメントのETFセンター長である今井幸英さんのストックボイス出演でのスライド資料によれば、指数での国の比率はシンガポールが57.2%、香港が19.4%、中国が14.2%、マレーシアが6%、インドネシア3.2%になっていました。シンガポールの比率が高いリートです。

(注)今井さんのストックボイス出演でのスライド資料のダウンロード先を探したのですが、日興アセットマネジメントのサイトでは見つけられませんでした。
(注)今井さんのストックボイスの出演動画は「https://www.youtube.com/watch?v=wsVduEPLE2k」でみれます。

フィーダーETFという仕組み

上場アジアリートはシンガポール取引所に上場している「日興AM・ストレイツ・トレーディング・アジア(除く日本)リートシンガポールドル建受益証券」をそのまま買付ける仕組みです。これはフィーダーETFと呼ばれる仕組みで日本初の試みだそうです。

通常の日興アセットマネジメントのETFの場合、各ETFのファンドデータを見ると、実際の組み入れ全銘柄を見ることができるのですが、上場アジアリートの場合、シンガポール取引所に上場している「NIKKOAM-STRAITSTRADING ASIA-ETF」が組み入れ銘柄になっています。

実際の組み入れ銘柄は24

そこで買い付け先のシンガポールの「NIKKOAM-STRAITSTRADING ASIA-ETF」の組み入れ銘柄を調べてみました。下記の24銘柄に投資されます。

ASCENDAS REIT シンガポール 9.77%
ASCOTT RESIDENC シンガポール 2.65%
CAPITALAND COM シンガポール 6.75%
CAPITALAND MALL シンガポール 9.66%
CAPITALAND REI マレーシア 1.19%
CAPITALAND REIT シンガポール 1.84%
CDL HOSPITALITY シンガポール 2.24%
CHAMPION REIT 香港 3.67%
FIRST REIT シンガポール 1.45%
FORTUNE REIT 香港 4.74%
HUI XIAN REAL E CNH 2.93%
IGB CORP REIT マレーシア 2.02%
KEPPEL REIT シンガポール 4.71%
LINK REIT 香港 9.46%
LIPPO MALLS シンガポール 1.87%
MAPLETREE COMM シンガポール 6.35%
MAPLETREE GREAT シンガポール 4.39%
MAPLETREE IND シンガポール 4.90%
MAPLETREE LOGIS シンガポール 3.72%
PAVILION REIT マレーシア 0.93%
SPRING REAL EST 香港 0.97%
SUNTEC REIT シンガポール 9.59%
SUNWAY REAL EST マレーシア 2.00%
YUEXIU REIT 香港 2.08%

(注)資料はhttps://www.nikkoam.com.sg/etf/asia-ex-japan-reit/fund-detailsのページの「Indicative Holdings」の項目からリンクされていたPDFを元に作成。データは2017年6月28日のもの。

(注)HUI XIAN REAL EはCNHとなっていますが、調べて見ると香港のリートのようです。不明なためCNHのままとしています。

実際の組み入れ銘柄の全体を見るとマレーシアのリートの組み入れ比率が高いのが特徴です。全体の69.89%を占めています。次に香港で20.85%です。

日興アセットマネジメントの今井さんのストックボイス出演でのスライド資料で下記の4銘柄が紹介されていました。

・CAPITALAND MALL
シンガポールの初の上場リートでシンガポールで最大の時価総額を誇る。

・ASCENDAS REIT
ビジネス&サイエンスパーク、ハイテク施設を保有。

・LINK REIT
アジア最大のリート。香港、中国にショッピングセンター、駐車場、生鮮市場を保有している。

・CHAMPION REIT
香港の高級オフィスリート。

まとめ

上場アジアリート(1495)はシンガポール、香港の有名リート銘柄にまとめて分散投資できるETFです。配当利回りの高さも魅力です。ただコストはやや高めなので、実際の配当利回りが指数の配当利回り5%にどのくらい近づけるかに注目したいです。

個人的には分散目的で買いたいETFで、将来的にはポートフォリオ全体の5%は保持しようかと考えています。実質コストと実際の配当利回りを見てから検討したいと思います。

追記(2017年7月19日):配当利回りについて

2017年7月14日に日興アセットマネジメントから分配金の見込額が発表されました。一口あたり87円20銭です。これが年4回だと仮定すると、348円8銭です。7月18日の引け値の10,420円で計算すると、年間の配当利回りは3.3%になります。この配当利回りではリスクに見合わないと筆者は判断します。

(注)ただし同じ日興アセットマネジメントの上場Jリート(1345)は決算期の月によって分配金のバラツキがあるので、この上場アジアリート(1495)も単純に4倍ではない可能性はあります。

気になる銘柄ですので、今後も定期的に配当利回りをウオッチしていこうと思います。

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プロフィール

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専業投資家
ETFとリートを中心にインカムゲインに絞った投資をしています。ETFの魅力を知っていただきたくブログを開設しました。
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ETF・投資信託・リートは元本保証商品ではありません。価格、分配利回りは過去の実績にすぎません。分配利回りは銀行預金とは違い、将来を保証したものではないので注意してください。記事の内容は筆者のバイアスがかかっていて正確でない可能性があります。投資にかかる最終決定は、あくまでご自身でご判断下さい。